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緑にこだます音楽の里づくり

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計画策定の経緯

 昭和59年に県内市町村の特色ある町づくりを支援するために島根県が打ち出した「まちむら活性化対策事業」のスタートを契機に、音楽を町の活性化のテーマとした「緑にこだます音楽の里づくり」が動きはじめました。
 当然ながら特色ある町づくりのテーマを何にすべきか論を尽くしたのは言うまでもありません。特記するほどの文化財や史跡があるわけでもなく、国立公園三瓶山や日本海への通過点にすぎない町の状況から、容易にテーマは見えてきませんでした。
 そんな時、中心部の小高い丘の上にある県立川本高等学杖から吹奏楽部の生徒がパート練習しているトランペットの音色が流れてきました。まさに発見でした。それは川本町が誇れる美しい昔風景の一つだったのです。この川本高等学校吹奏楽部は、全国学校合奏コンクール全国大会で、昭和39年を皮切りに5回の優勝の栄誉に輝いていますし、また全日本吹奏楽コンクール全国大会でも2回の金賞を受賞している伝統ある学校です。しかもその伝統は、卒業生によって築かれた強固な支援体制に支えられながら、数多くのアマチュアバンドによる音楽活動の中にも息づいていました。
 一方、数百年の歴史をもつ神楽社中の活躍や、本町の代表的な郷土芸能として、今やフランス、イギリス、ドイツ、韓国と海外公演にまで活動の幅を広げている江川太鼓も大きな存在でした。
 考えてみると、朝目覚めたときの「トントン」とまな板を打つリズミカルな音、テレビ、ラジオを通じての音楽、街頭での音楽、そして自ら気分の良いときに口ずさむ鼻歌など、私たちの日常生活の中で音楽に接する機会がいかに多く、1日は音楽に始まり、音楽に終わると言っても過言ではありません。
 こうした背景から、川本町民が全国に誇りとすることのできる文化資産「音楽」が活性化戦略の冠となったのです。「音楽」から連想する 豊かな心、創造、調和 を活性化戦略の基本理念として「緑にこだます音楽の里計画」が策定されました。
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